生存率は69%。ライフジャケットの着用について考える




Photo credit: Martin Cathrae via Visualhunt.com / CC BY-SA

笑えない夏の風物詩

異常気象?めちゃ暑い日と寒い日が交互の訪れるという2017年夏でしたが、今週で夏休みも終わり、気温や天気予報を見てると夏の終わりを感じます。毎年夏になると良くテレビなどで耳にする水難事故のニュース。事故にあったのが釣り人ということであればどこか他人事に思えない気持ちになります。今年も何度か目にしましたが、特にお子さんが巻き込まれてるニュースを見ると何ともいたたまれない気持ちになります。

当ブログでも何度かライフジャケットの重要性について取り上げました。ある記事ではプチ炎上もしました。服の下に着けてるからOKと、本当にライフジャケットがきちんと機能するのかどうが疑問も残りましたが、着けてればOKというのもある意味正論なのでご依頼通り記事の該当箇所は削除しました。

ルールだから、人の目があるからといった理由で仕方なく着用してるという人の割合も高いんだろうと感じました。たくさんの人がいるので考え方は人それぞれ。私も挑発的な表現だったかもしれないと反省し、色々考えさせられました。1つだけ言えるのはただ「ライジャケをつけよう!」といくら言ったところで、本人の意識が変わらないことには響かないのです。

生存率69%

今年に入りこういうニュースを見ました。小型船舶で救命胴衣着用を義務化 18年2月から(日本経済新聞)。2月よりライジャケ着用が義務つけられるわけですが、ライフジャケットをしていればそれだけで助かるのでしょうか。

国交省によると、プレジャーボートなどからの転落事故で毎年約80人が亡くなっている。これまでもライフジャケットの着用推進を進めてきたが、着用率は3割程度にとどまっていた。同省の担当者は「着用すれば転落時の生存率は約2倍に高まる。身の安全を守るために着用を徹底してほしい」と話している。

記事では着用するだけで倍になるとありますが、こういうデータがあります。「生存率69%」

(出典:平成26年 釣り中の事故発生状況 – 海上保安庁)

「生存率69%」この数字はライジャケ着用時の事故での生存率です。そんなに低いの?と思われる方が多いと思います。私も驚きました。もちろん海や川など別の釣りやレジャーも含まれますし、船舶以外も含むデータですが、とてもショッキングな数値でした。

なお、非着用者の生存率は48%と半数以上が死に至ります。ライジャケつけたら20%アップ、それが高いと思うか変わらないと思うかは個人の判断にお任せしますが、決して高くはないかと思います。ライジャケ着用=安全というわけでなく、プラス危険を意識する、いわゆる危機管理することが重要なんじゃないでしょうか。釣りの頻度にもよりますが、年中がシーズンである我々釣り人は一般の方より水辺に立つ機会が圧倒的に多いので、普通の人より危険に直面する機会が多いとも言えます。

  1. 天気予報を細かくチェックして湖上が荒れないか?

  2. 岩盤がもろくなってるので近づかない

  3. 操船に気をつけて落ちないようにする

  4. 状況が急変したら何より安全を優先できてるか

  5. 一人より二人乗り

  6. なるべく二人乗りは広い14fで

などなど、気をつけないといけない事は他にもたくさんあり、挙げだすとキリがないほどです。ベテランアングラーでも人より多く釣りたいからもっと人がいない場所へ!など安全とは真逆の行動になることもしばしば。

最近ではアングラー同士の声かけも減ったと感じます。注意喚起やボートハウスでの徹底指導もそこまで効果を出てないように思えます。やはり誰かが言うより本人の意識が変わらないことにはどうにもならないとも思います。

釣りは危険なレジャーという認識を

事故の原因は遊泳中と釣りがダントツ。免許制度があるのに多めの数値。多くの非アングラーの持つ釣りのイメージは水に糸を垂らして魚が釣れるのを待つのが釣りという認識でしょう。実際はあちこち歩き回ったり、草むらに踏み込んだり、キャストしながらボートで移動したりとアグレッシブな一面があります。特にこのブログの読者さんはバサーがほとんどでしょうからなおさら上記の釣りに当てはまるのではないでしょうか。

幸い亀山湖でお見かけするエキスパート風の方は、ほぼライフジャケットを着用されてるような気がします。逆に10Fに乗っておられるようなボートフィッシングはじめました!というお見受けする方は未だに着用率が低いように思えます。

先日夏季休暇中に亀山へ行きましたが、やはり数組そのような方がいらっしゃいました。涼しいにも関わらず、脱ぐという行動は「海じゃないし大丈夫」「自分は落ちるはずない」「仮に落ちても大丈夫」という過信でしかないです。ご家族や友人に迷惑がかかるかもしれないとまでは考えが及ばない、そこまで大きく考えてないのでしょう。おそらくライジャケ着用有無関係なく水辺で亡くなった方、事故にあったけど助かった方もほとんどが同じような感覚をお持ちなのでは。

数字が絶対というわけではないのですが、決して高くない生存率69%という数値。釣りは危険なレジャーという認識を持ち、常に安全を意識しながら魚とのやり取りを楽しむ。そういう意識を持つ人こそが真のアングラーではないでしょうか。

2月より事故撲滅を目指しライジャケ着用が義務つけられるわけですが、ライフジャケット着用だけでなく、安全マインドの併用をすることでその目標に近づけるかと思います。

そこで、今回はボートフィッシング初心者も多く見て頂いてる&ここの読者さんなら賛同頂ける方がいらっしゃるかと思い記事にしました。

今や関東のバス釣り聖地にもなってる亀山湖に通うアングラーからルアーやボート装備のようなハード面だけでなく、心得やマナーなどソフトも亀山発信で広がると良いなと切に願います。それが実現できるフィールドですし、多かれ少なかれ各方面へ影響力を持つ人が多く集まるのも亀山湖の強みです。

他にも色々データがあったので、興味ある方はご覧ください。たまにはこういうデータも読み込んでゆくと面白いですよ!

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